☆歩行と姿勢プロジェクト

 心身の健康の基盤となる歩行と姿勢の改善運動プログラムの開発を目指し、様々な分野の技術を活用した研究を行っています。

・映像データ自動評価技術を基軸とした歩行改善支援システムの開発
 画像認識(姿勢検出)を用いて得られる情報から、歩行の専門家の暗黙知の形式知化を目指して分析を行っています。それに基づいた振り返りのためのコンテンツ開発も行っています。

・XR環境における行動センシングと歩行改善コンテンツ生成
 物理的環境を問わずに手軽に行える利点による歩行状態像評価、改善にVR技術を用いる研究です。VR機器によるセンシングで得られたデータを分析するコンテンツと、VR空間内で歩行状態像改善のためのコンテンツ制作を並行して行い、VRコンテンツによる状態像客観化、改善をVR機器で行うことを目指しています。

・意識/行動の変容のプロセスのモデル化
 柔道整復師が監修する歩行教室は、参加者自身の歩行や健康に対する関心を高めることが経験的に分かっています。関心を高めることで参加者の意識や行動に変容が起こるプロセスのモデル化を目指しています。

・VR環境における生体センシングの活用
 VR環境におけるユーザーの没入感推定を目標に、表情認識をはじめとした生体センシングの新たな活用方法について研究しています。

☆子どもの発達支援プロジェクト

 発達障害を持つ人々の日常生活でのコミュニケーション支援やケア高度化のため、療育現場でのケア場面をデータ化し、場面の特徴をマルチモーダルに表現できるセンシング基盤の構築を進めています。療育スタッフの一人称映像や部屋全体の映像、環境データを収集し、「よいケア」の見える化を通して、発達障害のある子どもたちの生活の質を高めるケアエビデンスの創出を行っています。